ドッグフードの素材(馬(ホース))

あまり多くはないですが、ドッグフードの原材料に馬肉が使用されているものもあります。
高タンパク・低脂肪で、ドッグフードの原材料としては理想的ともいえる食材です。

犬の祖先であるオオカミたちにとって、かつて馬肉は一番のご馳走でした。
狩りの成功率も低く、厳しい自然界において、身体が大きく栄養価の高い「馬」は非常に大切な栄養源だったのです。
そういった意味でも、犬に馬肉を与えるのは良いかもしれませんね。

また、アレルギーになりにくいため、チキンや豚にアレルギー反応を起こしてしまうわんちゃんにも最適です。

馬肉を主原料としたドライフードだけでなく、乾燥させてジャーキーにしたものや、生肉なども売られており、どれもドッグフードとしてワンちゃんに与えることができます。

馬肉の特徴

高タンパク・低脂肪

馬肉の大きな特徴は、なんといっても「高タンパク・低脂肪」です。
ヘルシーなお肉として知られる「鶏ささみ」に匹敵するほど低カロリーかつ低脂肪の食材です。
犬は人と比べて多くのタンパク質を必要としますが、タンパク源となる肉類には、同時に脂質が多く含まれているものも多いです。
その点馬肉は高タンパクながらも脂肪分が控えめで、肥満気味のわんちゃんにとっても与えやすいお肉です。

栄養価が高い

馬肉は肉の中でも、特に栄養価の高い食材として知られています。
カルシウムや鉄分、グリコーゲンなどが豊富で豚や牛と比較するとその差は歴然です。
カルシウムは約2倍、鉄分は2~3倍、グリコーゲンは約2倍含まれています。

グリコーゲンはうまみのもととなるため、ワンちゃんの食いつきも良いです。
また疲労回復にも役立つため、疲れ気味のわんちゃんにも最適です。

馬肉・豚肉・牛肉の栄養価比較(100gあたり) 馬肉 豚肉 牛肉
タンパク質(g) 20.1 22.1 20.7
脂質(g) 2.5 3.6 10.7
炭水化物(g) 0.3 0.2 0.6
カルシウム(mg) 11 4 4
鉄分(mg) 4.3 0.9 2.7
ビタミンA(µg) 9 3 0
グリコーゲン(mg%) 2290.4 432 674.5

そのほかにも、タンパク質の一種であるペプチドや、不飽和脂肪酸(必須脂肪酸)などが豊富に含まれています。
栄養豊富ながらも低カロリーな馬肉は、わんちゃんの栄養源としても適した食材なのです。

クールダウンに効果的

馬肉には解熱効果があるといわれており、高熱を伴う病気の際に薬膳として食べられたり、傷ややけどに馬の生肉を貼って直すという民間療法もあるほどです。

ほとんど汗をかかないわんちゃんにとって、夏場は特につらい季節です。

犬はパンティング(口を開けて舌を出し、早い呼吸をすること)によって体温を下げますが、これをするのにもそれなりに体力が必要ですし、あまり多いと循環器系にも負担がかかってしまいます。
ただでさえ食欲の落てしまう夏場にこれでは、わんちゃんも可哀想ですよね。
馬肉は肉の中では珍しく、体温を下げてくれる食材です。
暑がりなワンちゃんには、馬肉中心のドッグフードを与えてみてもよいでしょう。

安全性が高い

肉を食べるとき、安全のために必ず火を通すのが一般的ですよね。
しかし馬肉を使用した料理として最初に思い浮かぶのは、「馬刺し」であるという方も多いのではないでしょうか。
事実、「馬刺し」は馬肉料理のなかでも最もメジャーな料理のひとつですが、よくよく考えれば「生肉の刺身」が当たり前のように食べられているのも不思議な話です。
実はそれだけ、馬肉は寄生虫や雑菌のリスクが低く安全な食材なのです。
というのも、馬の内臓はデリケートなため、抗生物質や成長ホルモンが使用されることは少なく、安心して食べることができます。
鶏や牛、豚の場合はそうはいかず、出荷までの段階で薬品が使用されていることは多々あります。
そういったお肉と比較すると、馬は内臓まできれいな食材といえるでしょう。

犬との相性

馬肉は基本的に、犬の身体とも相性のよい食べ物です。
健康に気を遣う場合は、馬肉が原材料として使用されているものを選ぶのもよいでしょう。
生肉を与える場合は、お腹を壊すわんちゃんもいるので少量から与えるようにしましょう。
アレルギーの出にくい馬肉ではありますが、当然可能性はゼロではありませんので、アレルギー反応が出たら使用を中止してください。

高タンパクながらも低カロリー・低脂肪で食いつきもよいため、ダイエット中の犬や高齢犬ととても相性のよい食材です。
しかし成長期の子犬の場合は、もしかしたら馬肉では物足りないかもしれません。
食べ物との相性は個体差がありますので、ワンちゃんの様子を見ながら与えるか否かを検討しましょう。