体調改善のためのドッグフード(少食)の特徴

少食になる原因

犬といえば、どんな食べ物にもがっついて食べてくれるイメージが強いですが、中にはごはんにほとんど口をつけない小食なわんちゃんもいます。

「愛犬がなかなかフードを食べてくれない…」
「口をつけても、すぐに食べるのをやめてしまう…」

そんな悩みを持つ飼い主さんも少なくないのではないでしょうか。

肥満は万病のもとといいますが、かといって瘦せていればいい、というわけではありません。
痩せすぎは、肥満とは別の方向で健康に悪影響を及ぼします。
ただでさえ痩せているのに、あまりごはんを食べないでいるワンちゃんを見ると、心配になってしまいますよね。
食べない状態が長く続き痩せてしまうと、低血糖症という病気を引き起こす可能性があります。
また、栄養不足で衰弱してしまうこともあるでしょう。

こういった事態を防ぐためには、まず何が原因でフードを食べてくれないのか、追究する必要があります。
そのうえでしっかりと、わんちゃんにごはんを食べてもらいましょう。
原因によっては「少食改善用ドッグフード」を与えても改善されない可能性がありますので、日頃からきちんと観察してあげることが大切です。

わんちゃんに問題がある場合

それでは、愛犬が小食がちになってしまう理由には、どのようなものがあるでしょうか。
まず考えられるのは、ワンちゃん自身の好みや体質に原因がある場合です。
これはドッグフード自体を替えたり、きちんと食べるようにしつけをするなど、飼い主さんの努力によって改善できる部分でもあります。

偏食気味で好き嫌いが激しい

特に小型犬に多い傾向ですが、チワワやヨークシャテリアなどの犬種は、偏食気味で好き嫌いが激しい子が多いといわれています。
匂いや味だけでなく、粒の大きさなどにも敏感です。
食べやすく食欲をそそるフードでないと、口にすらしてくれないこともあります。

この場合は、フードを食べなければすぐに下げるなど、しつけをしっかりと行えば改善されるケースが多いです。

運動不足

室内犬が増えたことにより浮き彫りになったのが、ワンちゃんの「運動不足」問題です。
犬の睡眠時間は長いとはいえ、愛犬が一日中寝ている姿を見かける飼い主さんも多いのではないでしょうか。
筆者の飼い犬(ヨークシャテリア♀♀)も比較的パワフルなほうですが、それでも遊んでいるとき以外はずっと寝ている姿を目撃します。

身体を動かさなければ、食欲もわかないのは自然なことです。
できる限り散歩に連れ出したり、家でも遊んであげる時間をつくるなどして対応してあげましょう。

おやつの与えすぎ

普段のごはんのほかに与えるものといえば、「おやつ」がありますよね。
しつけ時のご褒美や、お留守番の際に大活躍のおやつですが、与えすぎは禁物です。
栄養面からいえば、日頃与えているドッグフードで十分ですので、おやつはある意味「余分な栄養」となります。
そしておやつは嗜好性が高い反面、栄養バランスに関してはほとんど考慮されていません。
わんちゃんが欲しがるからといって際限なく与えていると、肝心のごはんを食べる前に満腹になってしまいます。
嗜好性の高いおやつに食べ慣れたワンちゃんは、総合栄養食のフードを食べてくれなくなります。
この悪循環が発生すると厄介で、わんちゃんの偏食に拍車がかかってしまいます。

ドッグフードは食べてくれないのに、おやつはたくさん食べているかもしれない…といった心当たりがあれば、おやつの給餌は控えるようにしましょう。

病気や老化による食欲低下

もともとよく食べる子だったのに、突然食欲が落ちてしまった…というワンちゃんの場合は、病気や老化による食欲減退が考えられます。
こちらは後天的なものですし、しつけ云々で対処できる問題ではありませんので、すぐに獣医さんに診てもらうようにしましょう。
その後は獣医さんの指示通り、食事内容などを改善するようにしてください。

ドッグフードに問題がある場合

わんちゃんだけでなく、ドッグフードそのものにも問題があることがあります。
この場合はしつけだけではどうしようもない部分もありますので、随時フードの変更を検討してあげるとよいでしょう。

フードの品質が悪い

まず単純に、ドッグフードの品質そのものが悪いという理由が考えられます。
ホームセンターやスーパーマーケットで安く売られているドッグフードの中には、「4Dミート」と呼ばれるゴミ同然のお肉を使用しているものや、安全が疑われている添加物を大量に投入しているものがあります。
とても人間が食べられるものではありませんし、わんちゃんが食欲をそそられないのも無理はないと思います。
原材料表示を見て、あまりにひどいと感じた場合はフードの切り替えも検討してみてください。

嗜好性が低い(食べにくい)

犬にとって嗜好性が低い場合も、わんちゃんが嫌がって食べないことがあります。
原材料が穀物中心であったり、質の悪い原材料が使用されていることなどが原因として考えられます。
また、ギブル(粒)が大きくて噛みにくい場合も、顎の小さな小型犬などは嫌がることがあります。

愛犬にとって食べやすいかどうか、適度な嗜好性があるかどうかは重要なポイントです。
ぬるま湯などでふやかして与えれば、嗜好性が上がって食べやすくなりますので、一度試してみてください。

フードの保存状態が良くない

どんなに良いドッグフードを与えていても、保存状態が悪ければ身体に悪影響を及ぼします。
ドッグフードは食べ物ですので、保存方法を誤れば当然劣化も早まります。
わんちゃんは嗅覚が優れていますので、フードのちょっとした劣化にも反応し、嫌がることがあります。
蓋をしっかり閉じているか、高温多湿の環境を避けているかなどを確認しましょう。

少食の犬用ドッグフードの特徴

少食・または偏食気味のワンちゃんのために、専用のドッグフードが売られています。
数自体は決して多くはないので、以下の項目と似た特徴を持つフードで代用してもいいかもしれません。

嗜好性が高い

食欲がないわんちゃんや偏食が激しい子に合わせて、嗜好性が高く、食欲をそそる工夫がされています。
肉を主原料として使用しているものが多く、その匂いが食欲を刺激しているといえます。

栄養価やカロリーが高い

少食ということは、当たり前ですが一度に摂取できるごはんの量が少ないということです。
しかしかといって、身体に必要な栄養やカロリーがその分少ない、というわけではありません。
そのため少食の犬用のドッグフードには、少量でもしっかりと栄養が摂れるように栄養満点、高カロリーになるように調整されています。
あくまでわんちゃんが「少ししか食べない」ことが前提ですので、普段から食欲のある子には与えないようにしましょう。
肥満の原因になってしまいます。

消化しやすく、胃腸に負担をかけない

「少食」というのは、好き嫌いなどのわがままでなければ「食べ物を消化する体力がない」というサインでもあります。
消化吸収を行うためには、案外多くのエネルギーを必要とします。
栄養を摂ることは大切ですが、身体の調子が芳しくないときに無理に食べさせるのは禁物です。

そのため、病気などで食欲のないわんちゃんのために、少食用ドッグフードは消化吸収がしやすいように工夫がされています。

フードの与え方を間違えていませんか?

良質な原材料を使用し、嗜好性が高く身体に負担をかけないフードを選んでいるのに、それでも食べてくれない(またはすぐに飽きてしまう)わんちゃんがいます。
それはなぜでしょうか?
実は多くの場合、飼い主さんの「ドッグフードの与え方」が間違っている可能性があります。
どんなに良いドッグフードでも、与え方が適切でなければわんちゃんはすぐにそっぽを向けてしまいます。

愛犬の偏食・少食が気になる飼い主さんは、以下のポイントをチェックしてみてください。
該当項目が多ければ、フードの与え方に問題があるのかもしれません。

  • 犬がフードを食べなくても、お皿をそのまま放置している。
  • 与えたドッグフードを食べなくなると、すぐに別の銘柄のものに切り替える。
  • 新しいものに切り替えると始めは嬉しそうに食べてくれるが、数日後には飽きてしまう。
  • フードは食べないがおやつはよく食べるので、つい与えすぎてしまう。

一点でも当てはまった場合は、わんちゃんがフードを食べてくれない原因は飼い主さんにある可能性が高いです。
上記の4項目に共通していえることは、「飼い主さんがわんちゃんの言いなりになってしまっている」ということです。

まず、食べなくてもお皿をそのまま放置しするという行動は、ワンちゃんに対して「いつでも好きな時に食べてもいいよ」というサインを与えていることになります。
すると犬は「いつでもいいなら、好きな時に食べよう」と考え、フード出してもすぐに食べてくれなくなります。

そしてフードをすぐに切り替えたり、主食を食べないからといっておやつばかり与えてしまうと、胃には「フードを食べなければ、もっと美味しいものがもらえる」と誤った学習をしてしまいます。
それが常習化すると、どんなに良いドッグフードを与えても「これを食べなければ、さらに美味しいものが出てくる」と勘違いしてしまい、新しいものを与えてもすぐに食べなくなってしまうのです。

このサイクルが続くと、わんちゃんの少食・偏食は改善されるばかりか悪化する一方になります。
フードを食べなければすぐに下げる、同じドッグフード(総合栄養食)しか与えないなどのしつけを徹底して、身体によいものを好き嫌いなく食べられるようにしましょう。
最初は可哀想と思う方もいるかもしれませんが、長い目で見ればわんちゃんにとっても、そちらの方が幸せなことなのです。

※この記事の内容は、様々な「小食の犬用ドッグフード」の銘柄の特徴をまとめたものです。
商品によって特徴は多少異なりますので、すべての少食の犬用フードに上記の特徴が当てはまるわけではありません。